【枚方市】大阪市立高校の名前が、少し変わった名前になります…【大阪維新の会】

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大阪市立の高校だけど、何故か、学校が大阪市ではなく、枚方市にある。
そんな少し変わった高校を、ご存じでしょうか?


いろいろな事情があり、ちょっと変わった高校名への変更が予定されている、
今日はそんな高校についての記事になります!
※実は私は、この高校の十数年前の卒業生です。

世にも奇妙な”大阪市立高校”

大阪市立の高校でありながら、
枚方市に有る、という少し変わった高校をみなさんはご存じでしょうか。


その名も大阪市立高等学校。(そのまますぎるネーミング)


大阪府枚方市北振2丁目
京阪電車・光善寺駅近くに位置しています



正式には”おおさかしりつこうとうがっこう”と読むのですが、
ほとんどの場合、”おおさかいちりつ”と呼ばれています。


愛称は「いちりつ」。




画像はイメージです





その歴史は古く、1941年、大阪市立としては初となる旧制中学校として、
前身となる大阪市立中学校が誕生します。

当時は大阪市此花区に校舎があったそうですが、誘致を受けて2年後の1943年に
現在の場所(枚方市北中振二丁目8番1号)へ移転。

その後、大阪市立の他の高校が誕生したため、名前を区別する必要が出てきました。

そのため、”大阪市立〇〇高校”に改称すべきだという議論が起こったそうですが、
結局変わらずに現在に至ります。


著名な出身者には『火垂る墓』で有名な作家『野坂昭如』さんがいます。
(中退と聞いたことがあるので、卒業しているのかは定かでないです・・・。)





京阪電気鉄道・光善寺駅より徒歩5分程度という便利な場所にあり、
(校舎までずっと急な坂が続くので、近いわりに通学がしんどいのですが
小高い丘の上にあるのでとても見晴らしの良い高校です。







このように、長らく「いちりつ」と呼ばれ親しまれてきた、枚方市に有る大阪市立高校ですが、
2022年4月1日より校名が変更されることになりました。

これには、地方政党である、大阪維新の会の政策と大きな関係があります。

次からは、大阪維新の会の誕生の経緯を見ながら、校名変更に至った経緯をまとめました。



大阪市立高校に押し寄せた、大阪維新の会の政策”府・市二重行政”解消

大阪維新の会の誕生とその経緯

2000年代、大阪府・市における財政問題が表面化してきていました。
2006年(平成18年)には大阪府の借金は約6兆2000億円。
財政改革の必要性を叫ぶ声が、だんだんと大きくなっていました。

また、今回の記事を書くに当たっては本題から逸れるので詳しくは書きませんが、
大阪市役所職員のカラ残業問題などは、”役人天国”として批判されたこともあり、
市政の在り方について疑問を持つ大阪市民が増えていた現実がありました。
(当時の関西ローカルの夕方のニュースなどでも、よく批判の種になっていた記憶があります)


そんな大阪府・市政の在り方を批判することで人気を集め、
2008年の大阪府知事選で当選したのが、弁護士でタレントの橋下徹氏。

橋下氏は、大阪の財政健全化を目指し様々な施策を打ち出しますが、その一つが、
大阪府庁のWTC(ワールド・センター・トレードビル)への完全移転の構想。

しかしその件で、大阪府議会と激しく対立しました。

結局、2度にわたり議会に否決されたため、主張を通していくためには、議会での勢力を拡大をしなければならないという判断に至り、大阪維新の会の結党へと舵を切ったと思われます。


大阪維新の会が主張してきた、府・市の二重行政問題とは

大阪維新の会は、大阪府・市の在り方に問題があり、そのことが府・市の財政問題に繋がっていると主張し続けてきました。
そしてその財政問題の大きな原因として、「府・市の二重行政問題」があると主張していました。

大阪維新の会の主張する「府・市の二重行政」とは、
機能が重複した施設を、府・市でそれぞれお金をかけて、作ることに無駄がある、ということになります。
(府。市でそれぞれに投資をしたり、対立があったりして、限りある予算が有効に使われてこなかった、という主張です。)


※大阪維新の会の主張になるので、過去の維新の会のホームページへのリンクを貼っておきます。
こちらでご覧ください


特によく批判されてきたのは


府の作った
・りんくうタウンゲートタワービル

総工費659億円



市の作った
・テクノポート大阪 WBC

総工費1,193億円


について、かと思います。


この2つの施設は、それぞれ多額の費用を計上し作ったものの、長年赤字を垂れ流し続けた施設になります。
(この2つの施設については建設当初、その”高さ”も対立の種になり、結果としては0.1m差でりんくうタウンゲートビルが上回ったそうです・・・。)


この主張に対しては様々な意見があるかと思いますが、
この主張に共感する市民・府民が多かったため、選挙で維新の会は多くの支持をあつめ、圧倒的な強さを見せ続けます。


そしてその結果、大阪維新の会が進める政策、
「大阪府・市の二重行政の解消」のため、
様々な取り組みが進められてきました。


現在話題になっている、大阪公立大学の発足もその取り組みのひとつです。
(大阪府立大学と、大阪市立大学が統合し、2022年4月より発足する大学)





※大阪府立・市立大とも魅力のある難関大学でしたが、
一緒になることでさらなる人気の向上も見込まれそうです。
交通の便の良い森ノ宮にキャンパスが新設されることは、人気の向上に拍車をかけそうです


大阪市立高校については、二重行政の問題には当たらないと思うのですが、
大阪市立の高校が、枚方市にあるという歪な状態を解消する目的があったと考えられます。

市から府へ移管されることにについては、
「大阪市民の財産が無償で譲渡される」というような批判の声も、一部にはあったようですが、
府・市の関係が以前のような対立関係ではなく、良好な関係であったため、
今回の移管が実現したことは間違いないと言えると思います。



しかし、大阪市立から大阪府立に移管されるにあたって、
大阪市立高校という名前はさすがにマズい。


変更する必要があるということで、その名前について議論になりました。

そして高校名変更へ・・・

府立の高校になるので、”大阪市立高校”のまま、存続はできない。
そのような話になり、どのような名前に変更するべきか、在校生や卒業生など、約1万人に自由記述式のアンケートが実施されました。

(卒業生のもとには、定期的に会報誌のようなものが郵送されるのですが、その中にありました)

その結果、これまでの愛称であった
”いちりつ”
を平仮名で表記することで、決着がつきました。

そのような変わった経緯で、
世にも奇妙な高校名


大阪府立いちりつ高校


が誕生することになりました。



22年4月1日から正式に校名変更になるので、
また校門にある学校名の看板を、見に行ってみたいなと思いました。



久々に”いちりつ坂”(光善寺駅から高校までの通学の道にある急な坂。通称。)
を登ってみるのも悪くないかも・・・・。




以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!!


※こちらの記事では、政治的な事柄に触れる意図はありません。
また、事実に基づき記事を製作していますが、誤りや誤解を招く表現などがありましたら、ご教授いただけますと幸いです。

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